言語聴覚士とは
言語聴覚士とは、「ことば」、「聞こえ」、「コミュニケーション」や「飲み込み」に問題がある方に対し、専門的サービスを提供し、機能回復や再び自分らしい生活ができるように支援する専門職です。
言語聴覚士の仕事
私たちが普段、当たり前に行っている、話す・聞く・食べることが、生まれつきや病気や事故、加齢などで不自由になることがあります。
例えば、このような症状の方を支援します。
- ことばがでにくい
- ことばが理解できない
- 聞こえがわるい
- 呼んでも振り向かない
- ことばの発達がゆっくりである
- コミュニケーションが苦手である
- 落ち着きがない
- うまく発音できない
- ことばがスムーズに出てこない
- ことばがはっきりしない
- 読み書きが進まない
- 学習面のつまずき
- うまく食べられない、飲み込めない
- むせる
- もの忘れが気になる
- その他
相談と支援内容について
- 子どものことば・学習の相談・支援(ことばの遅れ、自閉スペクトラム症、学習障害など) ことばの発達が遅い、友達とうまく関われない、読み書きが苦手であるなどの症状に対して評価・指導を行い、ことばやコミュニケーションの発達を促進し、学習の支援に取り組みます。
- 聞こえ、補聴器・人工内耳の相談・支援(聴覚障害) 聞こえの問題を抱える方に対して医師と連携して相談を行います。個々の状況に応じて必要な治療や補聴機器(補聴器・人工内耳)の適合・調整を行います。小児の療育(ハビリテーション)ではろう学校等と連携し取り組みます。
- 発音・吃音の相談・支援(機能的構音障害,吃音症など) 子どもの発音の(吃音を含む)の問題に対して、評価・指導を行い、発音の改善に取り組みます。
- 声や話しことばの相談・支援(構音障害など) 成人の方の声や話しことばの問題に対して、医師と連携し、さまざまな検査を実施し、医学的な治療とあわせて指導を行い、改善に取り組みます。
- 成人のことばの相談・支援(失語症・高次脳機能障害,認知症など) 脳血管障害や交通事故などの脳の疾患のために、ことばがうまく出てこない、理解ができない、記憶力や注意力が低下するなどの問題に、医師と連携し、評価・指導を行いながら、リハビリテーションを実施し、改善に取り組みます。
- むせ・そしゃく・飲み込みに関する相談・指導(嚥下障害) 食事を取る際に、むせる,うまくかめない、飲み込みづらいなどで日常生活に困っている方に対して、医師、歯科医師、栄養士などと連携し、評価・指導を行い、飲み込みの改善に取り組みます。